透析コラム
Column
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「家事や仕事を両立しながら透析治療を行いたい。」
「透析のための飲食の制限をゆるめたい。」
「透析後の身体のだるさをなんとかしたい」
透析治療を行なっていると、透析治療による体調不良や日常生活との両立でお悩みになる方が多くいます。
このような悩みの方におすすめなのがオーバーナイト透析です。
この記事では、オーバーナイト透析について、治療を受ける条件や特徴を解説します。
オーバーナイト透析とは夜間の就寝時間を使った長時間透析です。通常の透析治療は1回4時間程度ですが、オーバーナイト透析は就寝時間に合わせて行なうため1回7~8時間の透析治療を行います。治療時間の拘束時間が長くなりますが、オーバーナイト透析は就寝時間に行なうため実際は短く感じることが多いです。
オーバーナイト透析の特徴として
・長時間透析ができるため、十分に毒素や水分を除去できる
・就寝時に透析を行うため、日中の行動を制限しなくていい
という点が挙げられます。
血液透析は腎臓の働きが悪くなった方が行う治療です。普通であれば1日24時間働いている腎臓の代わりに人工透析で代用するため、1回4時間の通常の透析では十分ではない場合が多いです。
オーバーナイト透析は就寝時間に合わせて行う、1回7~8時間の長時間透析です。時間をかけて透析治療を行えるため、より多くの毒素や水分を除去できます。
通常の透析治療は日中に行うことが多く、家事や仕事をしている方は透析治療のための時間を日中に作る必要があります。
オーバーナイト透析では就寝時間に合わせて行なうため、日中の行動を制限する必要がありません。家事や仕事はもちろん、趣味などお好きなことと透析治療を両立することができます。
オーバーナイト透析は、通常の透析治療と比べて4つのメリットが挙げられます。
透析治療を行う患者さんによく現れるのは、腎臓の働きの低下によるリン・カリウムの排泄機能の低下や血圧変動です。そのため、リン吸着剤やカリウム吸収剤、血圧剤などが処方されます。
長時間透析は時間をかけて十分な透析治療を行うため、血圧やリン・カリウムや血圧の数値の改善度が大きいです。そのため、リンやカリウムの食事制限を緩めることができ、内服薬を減量することも可能です。
オーバーナイト透析は長時間透析でゆっくりと毒素や水分を除去できるため、心臓への負担が少ないのが特徴です。そのため、透析中に起こる血圧変動を予防・軽減する効果が期待できます。
透析治療は、透析によって体内から水分が除去されるため脱水状態になることがあります。身体に必要な栄養素も消費されるため、透析後にだるさを感じることが多いです。
オーバーナイト透析は長時間透析で身体の負担が少ないため、透析後のだるさも減少します。
長時間透析は時間をかけて透析治療を行なうため、より多くの毒素や水分の除去が可能です。身体の負担が少なく毒素や水分を除去できるため、食事制限も緩やかで食事量も増えます。しっかり食べることで必要な栄養素を摂取できるため、生命予後が良好と言われています。
オーバーナイト透析のデメリットには、
・自宅と異なる環境のため眠れないことがある
・オーバーナイト透析を受ける条件が限られる
というものが挙げられます。
オーバーナイト透析を受ける時は、ほかの患者さんと一緒の空間で眠ります。また、透析治療中は血液を体外に取り出すために、腕に針が留置されたままになります。
いつもと異なる環境で眠らなければならないことや、腕の針の違和感で眠れない方もいるようです。
オーバーナイト透析は就寝時間に行なうため、日中と比べて病院スタッフが少ないです。そのため、オーバーナイト透析を受けるには血圧の変動が安定している事などの条件があります。
そのほか、年齢制限や就寝時の体動が多くないかなどの条件に合わず、オーバーナイト透析を受けることができない人もいます。
公式サイト | https://www.tokyonext.jp/ |
休診日 | 日曜日 |
住所 | 東京都荒川区西日暮里2丁目22−1 ステーションプラザタワー2階 |
電話番号 | 03-5615-1566 |
アクセス | JR山手線「日暮里駅」東口から徒歩1分 |
東京ネフロクリニック西日暮里では、月曜日・水曜日・金曜日にオーバーナイト透析を行なっています。また、月曜から土曜までは昼間の通常透析も行っています。
患者さんに寄り添い、真に患者さんのためになることを心がけて治療に取り組んでいます。
東京ネフロクリニック西日暮里のオーバーナイト透析の特徴は
の4つが挙げられます。
透析液には血圧が低下しにくい無酢酸の透析液や、カルシウム濃度が異なる透析液などさまざまな種類があります。東京ネフロクリニック西日暮里は無酢酸透析、個別処方透析の透析液があるため、患者さんの状態に適した透析液を選択して治療を行えます。
透析治療は何年にも渡って治療を続けます。体調変動などもあり、治療を続けることに不安を感じることが多いです。
東京ネフロクリニック西日暮里には透析専門医と泌尿器科専門医が在籍しています。腎臓疾患の知識を豊富に有しているため、治療の相談を気軽に受けられます。
東京ネフロクリニック西日暮里は西日暮里駅の駅前にあります。JR山手線・京浜東北線、東京メトロ千代田線、日暮里舎人ライナーがあり、東京駅・新宿駅・渋谷駅・池袋駅など都心の主要駅へ30分以内にアクセス可能です。
東京ネフロクリニック西日暮里にはロッカールーム・休憩室を完備しており、治療後にスーツに着替えることや、仕事前に簡単な軽食を取ることができます。
オーバーナイト透析後にそのまま仕事へ出かけられるので、1日の時間を有効活用できます。
東京ネフロクリニック西日暮里でオーバーナイト透析を受けるためにはいくつかの条件があります。
オーバーナイト透析を希望される方は見学時にご相談ください。
東京ネフロクリニック西日暮里でオーバーナイト透析を受けるための条件は以下の物があります。
➀年齢が65歳以下
②透析中の血圧や全身状態が安定している
③シャントトラブルや穿刺困難がない
④心肺機能に影響を及ぼすような重篤な合併症がない
⑤睡眠時無呼吸症候群の検査を受ける
⑥透析中でも眠ることができる
⑦日頃から体重などの自己管理ができる
⑧新型コロナウイルスのワクチンを接種している
⑨入室・退室時間を守れる
⑩他の患者さんへの迷惑行為がない
⑪医師やスタッフの指示に従える
⑫当院が作成した同意書に署名する
オーバーナイト透析を受けるための条件をクリアしても、すぐに治療を開始できません。オーバーナイト透析を受けるための準備を行い、治療可能かの判断を行ないます。
以下が東京ネフロクリニック西日暮里でオーバーナイト透析を受けるための準備です。
➀スタッフとのコミュニケーション、透析中のバイタル確認、普段の自己管理状況を把握するために、準夜透析をしばらく受ける。
②定期検査の血液検査、心電図、レントゲン検査や睡眠時無呼吸症候群の検査を受ける。
③睡眠時無呼吸症候群と診断された方は経鼻的持続陽圧呼吸療法(CPAP)を始める。
④最終的に医師がオーバーナイト透析開始が可能か判断する。
東京ネフロクリニック西日暮里でのオーバーナイト透析の治療のながれです。
①来院
20時~23時までに入室して、更衣室で就寝用のパジャマなどに着替えて下さい。
②透析開始
体重測定後、順次、スタッフが穿刺を開始します。血圧測定は透析開始前、開始後、終了時の3回のみ行います。医師の回診後、23時30分にフロアーを消灯します。
③透析終了
翌朝4時〜6時頃に透析は終了し、7時までに退出していただきます。
オーバーナイト透析を受ける条件や特徴について解説しました。
オーバーナイト透析を受けるための条件はいくつかありますが、日中の生活を制限する必要がなくなるのは大きなメリットです。また、長時間透析のため負担が少なく多くの毒素を除去できるため、体にも良い治療法です。
患者さんにとってのメリットが大きい治療ですので、オーバーナイト透析を受けたいという方は東京ネフロクリニック西日暮里にご連絡ください。