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透析患者さんが食べてはいけないもの一覧!食事管理のポイントも解説

「透析治療中に食べてはいけないものを一覧で出してほしい」

「透析治療中に気をつけたほうがいい食事制限ってなに?」

透析患者さんの頭を悩ましている問題の一つが、「食事」です。

「透析治療中は食べてはいけないものが多い」とのイメージをお持ちの方が多いですが、ポイントに気をつけて食事管理を行えば、楽しい食生活を送れるでしょう。

この記事では、透析患者さんが食べてはいけないもの一覧と、食事管理のポイントを解説します。日々の食事で不安を感じている透析患者さんやそのご家族は、ぜひ参考にしてください。

透析患者さんが食事に気をつけなくてはいけない理由

透析治療は、腎不全によって機能しなくなった腎臓の代わりに人工的に体内から余分な水分や毒素を取り除く治療法です。

しかし、人工透析だけで腎臓の働きを完全に補えるわけではありません。そのため、毎日の食事管理による調整が必要になります。

透析患者さんの食事管理は、食事から出る老廃物を少なくすることが基本です。

食事管理を行わなかった場合、老廃物が体内に留まって高血圧や、低血圧、高カリウム血症、高リン血症などの合併症を引き起こします。

透析患者さんが気をつける食事管理のポイント4つ

透析患者さんが気をつける食事管理のポイントは以下の4つです。

①適正なエネルギー・タンパク質の確保
②水分・食塩の摂取量の調整
③リンの摂取量の調整
④カリウムの摂取量の調整

これらのポイントを押さえておけば、透析患者さんも基本的に好きなものを食べることができます。食事管理のポイントを一つずつ解説していきます。

①適正なエネルギー・タンパク質の確保

透析は週3回、1回4~5時間の治療時間が一般的なため、体力を消耗しやすい治療です。そのため、適正なエネルギー・タンパク質を確保して栄養状態を保つ必要があります。

適正なエネルギー摂取量は体重1㎏あたり30~35kcal、タンパク質摂取量は体重1㎏あたり0.9~1.2gと言われています。身長から標準体重を割り出すことができるため、標準体重に合わせたエネルギー・タンパク質の摂取を心がけましょう。

【例:身長172センチの人の場合】
標準体重=身長(m)×身長(m)×22で算出できる
1.72×1.72×22=65.08㎏が標準体重

エネルギー摂取量=65.08×30~35=1,952~2,278(カロリー)が目安
タンパク質摂取量=65.08×0.9~1.2=58.57~78.09(グラム)が目安

②水分・食塩の摂取量の調整

水分を摂取しすぎて体内に余分な水分が溜まると、透析治療で取り除かなければならない水分量が増えてしまうため、体の負担が増加します。
食塩の過剰な摂取も、のどが渇き水分の過剰摂取につながり体内に余分な水分が溜まるため、透析治療の負担が増えてしまうのです。

透析治療で水分の除去量が増えると血圧の変動が大きくなり、めまいや倦怠感につながります。

③リンの摂取量の調整

リンは過剰に摂取してしまうと透析治療だけでは完全に除去することができません。リンを過剰摂取すると骨密度が低下して骨が脆くなってしまったり、動脈硬化につながります。

リンには体に吸収されやすい無機リンと、体に吸収されにくい有機リンの2つがあり、無機リンをなるべく摂取しないことが特に重要です。
無機リンはソーセージやハムなどの加工食品に多いため控えたほうがいいでしょう。

④カリウムの摂取量の調整

カリウムも過剰に摂取してしまうと、透析治療だけでは完全に除去できません。
カリウムを過剰摂取すると、唇の周囲・手足のしびれや知覚過敏、下肢の筋力低下、脱力感、吐き気や動悸・脈の乱れなどを起こし、重症化すると不整脈から心臓停止による突然死を招きます。

カリウムは肉、魚、果物、野菜とさまざまな食材に入っているため、食べすぎないことが大切です。

透析患者さんがたくさん食べてはいけないもの一覧

透析患者さんが食べてはいけないものは、食事管理のポイントを守れば、基本的にはありません。
しかし、食べ過ぎてしまうことで、食塩や水分、リン、カリウムの過剰摂取となるため、注意が必要な食材もあります。ここからは、透析患者が食べ過ぎに注意すべき食べ物を紹介します。

①麺類の汁・漬物

ラーメンやうどんの残り汁は水分と塩分の過剰摂取になり、透析治療の負担が増加します。麵だけを食べて汁は残す習慣をつけましょう。

その他、鍋や煮物などの汁物料理も汁気をしっかりときってから食べるなどの工夫が必要です。

また、塩分の摂りすぎは過剰な水分摂取に繋がりますので、日ごろから薄味に気をつけたり、塩分含有量の多い食品は食べすぎないよう注意しましょう。

②海藻・いも類・果物

海藻やいも類、果物はカリウムを豊富に含んでいる食材です。食事の際は小鉢1つ(80グラム程度)を目安に食べるようにしましょう。

季節の果物はカリウムが特に多くなることがあるので注意が必要です。
野菜ジュースや果物100%ジュースもカリウムが多いため飲みすぎないように気をつけたほうがいいでしょう。

③加工食品

加工食品には食品添加物として体に吸収されやすい無機リンが含まれています。
また塩分を多く含む食品もあるため、ソーセージやハム、練り製品、インスタント食品を摂りすぎないように気をつけてください。
買い物の際は食品添加物を不使用のものや無添加の表示のある物を選びましょう。

まとめ

対象 食品の種類 具体的な食品
塩分 麺類の汁・漬物類 ラーメン・うどん・鍋・煮物の汁・漬物・梅干し
カリウム 野菜・果物 わかめ・昆布・ひじき・さといも・ほうれん草・ブロッコリー・アボカド・バナナ
リン 加工食品・乳製品 ヨーグルト・牛乳・チーズ・ソーセージ・ハム・かまぼこ・レバー・するめ・いくら・桜えび・田作り・インスタント麺

 

透析患者さんが食べて大丈夫なもの

透析患者さんが食べてもいいものは、エネルギー源になりやすい主食類やでんぷん製品、菓子類です。
必要なエネルギー量を確保しないと、体重や筋肉が減少し、疲労感や脱力感が出現します。身体機能を維持できるエネルギー量を摂取しましょう。

①ご飯・食パンなどの主食類

エネルギーを十分に摂取するために一番簡単な食材が、ご飯や食パンなどの主食類です。
ご飯茶碗1杯で270カロリー、食パン1枚で160カロリーと豊富なエネルギー量があります。
エネルギー量の確保のために、3食かかさず食べるようにしましょう。

②でんぷん製品

でんぷん製品はリン・カリウム・ナトリウムなどが少なく、エネルギーは普通の米や小麦粉とあまり変わらないので、エネルギー補給に理想的な食品と言われています。
主なでんぷん製品は春雨やマロニー、くずきりなどです。

うどん、パスタ、マカロニ、せんべい、クッキーなども比較的でんぷんは多いですが、せんべいやクッキーには塩分、糖分が多く含まれている場合もあるため、適量を守ることも忘れないでください。

③バター・砂糖を使った菓子類

タンパク質を過剰に含んでいなければ、バターや砂糖を使った菓子類も摂取することができます。
市販の和菓子や焼き菓子1品、クッキーであれば4〜5枚で200キロカロリー程度のエネルギー補強が可能です。

市販の食品であればエネルギーやタンパク質などの成分表示を確認できると良いでしょう。
エネルギー補給のための補助的な食料として活用しましょう。

食事管理も含めた総合的な透析治療を受けたい方は東京ネフロクリニックへ!

東京で食事管理も含めた透析治療を行うことができる施設をお探しの方は、東京ネフロクリニック西日暮里へお越しください。

公式サイトhttps://tokyo-nephro-nishinippori.com/
休診日日曜日
住所東京都荒川区西日暮里5-24-7
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電話番号03-3806-1201
アクセスJR山手線・京浜東北線「西日暮里駅」徒歩0分
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日暮里舎人ライナー「西日暮里駅」メトロ・JR線連絡口徒歩2分

東京ネフロクリニック西日暮里は、透析治療の経験を豊富に積んだ腎臓内科専門医が在籍しています。
お仕事をされている患者さんを支援するためにオーバーナイト透析を行っています。また、泌尿器科専門医も在籍しており、泌尿器科疾患や腎移植の相談や、移植後に再び人工透析が必要となった患者さんのサポートなど、幅広い診療が可能です。

管理栄養士も在籍しているため、定期的な栄養指導を受けることができ、日々の食事の疑問点なども解決できます。

東京ネフロクリニック西日暮里は、JR山手線や京浜東北線、東京メトロ千代田線、日暮里・舎人ライナーの「西日暮里駅」からすぐの好立地です。駅から徒歩わずかでお越し頂けますが、無料の送迎サービスも対応しています。

透析患者さんが食べてはいけないもの一覧は?のまとめ

透析患者さんが食べてはいけないもの一覧を紹介しました。透析患者さんでも食事管理のポイントさえ押さえておけば好きなものを食べられます。適切な量を守り、食べすぎには十分注意してください。

一方で、本当に大丈夫か不安に感じる方もいらっしゃるでしょう。

「食事管理を徹底して行いたい」

「体に負担をかけにくい食事を習慣化したい」

このような方は、東京ネフロクリニック在籍の管理栄養士による栄養指導を実施しますので、お気軽にお越しください。

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